バイクの点検

バイク

バイクに乗る前に見ておくポイント9つについて、元白バイ隊員が書いていきます。
この点検をしていれば、運転前にバイクの異変に気付けるかもしれません。

ねんおしゃちぇぶくとうばしめ

ねんおしゃちぇぶくとうばしめ? もう少しわかり易くすると

燃・オ・車・チェ・ブ・ク・灯・バ・締め

となります。

実はこれ、バイクを簡単に点検する際の合言葉みたいなものなのです。
聞いたことある方もいると思います(多分ベテランライダーの方)
今回は、バイク初心者の方などに向けて簡単に出来るバイクの点検内容について書いていきます。

燃料

「ネン」は燃料‼︎

バイクのエンジンを掛けるのに一番大事なものですね。
今のバイクは燃料計がついているバイクがほとんどだと思いますが、ついているバイクもそうで無いバイクも一度タンクを開けて燃料の残量を確認してみましょう。
燃料計がついてるバイクであっても、経年により燃料タンク内のフロート(浮きみたいな装置)が固着して正確な数値を表示できない場合もあるため、念の為確認した方が安心です。

オイル

「オ」はオイルのことを表してます。

バイクのオイル残量やオイルの汚れを確認しましょう。
バイクによって点検方法が異なるので、自分のバイクのオイル残量等の点検方法について調べておきましょう(取扱い説明書に書いてありますし、無ければ大体ネットに載ってます)

車輪

「シャ」は車輪を表します。

車輪は前後確認し、空気圧、ホイールの割れや歪み、タイヤへ異物が刺さってないか、などを確認します。
下のタイヤゲージは私も持ってますが、意外と使えます(簡易点検にピッタリ)


チェーン

「チェ」はチェーンのことです(またはベルト)

意外と見落としがちな箇所となります。
油切れや、チェーンの伸び、錆など、交換に手間がかかる部品でもあるため、放置しがちになってしまいます。
しかし、エンジンからの動力を車輪に伝える重要な部品のため、定期的なメンテナンス、交換をしましょう。



ブレーキ

「ブ」はブレーキです。

どの箇所も重要ですが、ブレーキは最も重要なところですね‼︎
ブレーキを掛けた時に効きが悪かったり、止まらなかった場合は大事故に繋がります。
パッド残量、ブレーキフルード、ブレーキホースの亀裂、ディスクの亀裂・歪み、の有無など慎重に点検しましょう。

クラッチ

「ク」はクラッチです。

最近はクラッチ操作が必要ないバイクも多くありますが、クラッチがあるバイクは点検しましょう。
クラッチの切れ具合、フルードの確認(ワイヤーの確認)を確認しましょう。

灯火

「トウ」は灯火のことです。

灯火は前照灯(ヘッドライト)、尾灯(ブレーキランプ等)の点検をしましょう。
細かく言えば、ヘッドライト(HI・LO)左右ウィンカー、尾灯(ブレーキランプ)ナンバー等、反射鏡も確認しましょう。

バッテリー

「バ」はバッテリーです。

バッテリーは、エンジンの掛かり具合などで判断します(本当はテスターなどできちんと見るのが確実ですが)
しばらく動かしてないバイクなどの場合はツーリングなどに行く前に充電や交換をお勧めします。

ツーリング途中でバッテリーが上がって動けなくなるバイクを何度か目撃しているので‥峠道などで止まると本当辛いです。


締め

最後は「シメ」、締めです。

各部のネジに緩みがないか全体を確認します。
カウルなどの外装パーツやサス、ブレーキ、フレームなどを固定しているボルトやナットを触りながら見ていきます。
この時にパーツの脱落や緩みに気が付くことが多いのです。

もし、走行中にネジ等が外れた場合、地面に落ちたネジやパーツを見つけることは困難となります。
そして、駆動部などのネジ等が外れると大事故に繋がる可能性があるので、細かく確認しましょう。

※ 個人的には最後にサスペンションを確認することをお勧めします。
  (フォークオイル漏れを起こしていることもあるからです)

簡易点検

今まで点検について書いてきましたが、ツーリング前にそんな時間無いよ‼︎という方も多いはずです。
そんな時は、

「ブタと燃料」

を確認しましょう。

これは、ブレーキ、タイヤ、燃料、の3つの点検です‼︎
最低、この3つを点検しておけば安心感が違います。

最後に

意外と日常点検は疎かになってしまいがちです。
「新車だから」「お店で点検してもらったばかりだから大丈夫」という方のバイクでも意外と不具合があったりするのです。

今回の内容で少しでもバイクのメンテナンスに興味を持ってもらえれば幸いです。


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